甑島近海産の白身魚たっぷり使い、昔ながらのシンプルな製法でつくった庵地(あんち)つけあげ店のさつま揚げ。ぷりぷりとした食感としっかりとした魚の風味が特徴です。fujiya hostelの朝食でも使用しています。
鹿児島の食卓に欠かせないさつま揚げ。魚のすり身を油で揚げたシンプルな料理ですが、ふんわりとした食感の中からほのかな甘さが口いっぱいに広がるさつま揚げは、鹿児島では「つけあげ」と呼ばれ、世代を問わず親しまれています。
そんなつけあげを甑島でつくり続けているのが庵地つけあげ店の庵地優さんです。優さんのおばあさんが、漁師であるおじいさんが獲った魚をつけあげにしたのがお店の始まり。それから40年近く、ご家族でこの暖簾を守り続けているのです。
かつてのおばあさんのレシピに改良を加え、アジやブダイ、スケソウダラなどのすり身を独自に配合し、保存料を使わずに仕上げたオリジナルの製法。香ばしい香りが漂う調理場には、息の合った連携プレーで黙々と作業をする優さんと優さんのお母さんの姿があります。
午前6時、家族で手分けして商品の配達と早朝に漁師さんが届けてくれた魚の下準備をすることから庵地つけあげ店の1日は始まります。その後、すり身を合わせて練り、整形して揚げていきます。夏場の調理場はサウナ並みの熱さと、冬場は魚を裁く手も凍える寒さと闘いながらの仕事。過酷な現場ですが、優さんとお母さんの無駄のない美しい動きで、こんがりと揚がったつけあげがトレーに次々に並べられていきます。
「この仕事は漁師さんにもお客さんにも喜んでもらえるんですよ。ポリシーなんてないけれど、当たり前のことを淡々とこなしながら地元に根を張っていたいですね」と優さんは言います。
1日につくるつけあげは1200枚ほど。繁忙期の12月は寝る間もないほどの忙しさです。ハードな仕事を続けていられるのは、きっと漁師さんやお客さんの笑顔に支えられているからなのでしょう。こんがりときつね色に揚がったつけあげは、そんな庵地さんご一家の人柄を表しているような素朴でやさしい味わい。
そのままではもちろん、少し温めても揚げたてのホクホク感が蘇っておいしく召し上がれます。庵地つけあげ店のつけあげは、食べると誰もが笑顔になれる魔法のつけあげです。
「大判 5枚入」が2袋と、「アオサ小判5枚入」、「イカ小判5枚入」、「野菜小判5枚入」それぞれ1袋ずつの計5袋セットでお届けします。真空パック入りで賞味期限はおよそ3週間あるので、毎日いろいろな味を楽しめます。
専用の箱に入れてお届けします。お中元、お歳暮などの贈り物にもおすすめです。ギフトラッピングや熨斗をご希望の方は、注文画面で選択してください。